「鴨がネギ背負って・・・」という諺が示すように、鴨肉とネギの相性の良さは古くから知られていたようです。では、相性の良さはどこから来るものなのか?何が作用して相互の味を引き立たせるのでしょうか?
ネギには独特のニオイがあります。しかも包丁で切ることでさらに強いニオイを発します。刻んだりすればもっと強いニオイを発します。これは、ネギの細胞が壊れることで、ニオイの元を分解する酵素が活性化し、分解されたニオイの元から揮発性の強いニオイの成分である「アリシン」が生まれます。「アリシン」は他のニオイをマスクし、隠してしまう働きがあります。結果としてクセの強い合鴨肉独特のニオイをネギが抑えて美味しくしてくれる訳です。
さらに「アリシン」になる前のニオイの素を「アリイン」といいます。「アリイン」は「鴨鍋」などの出汁に含まれる「グルタミン酸」や肉の旨み成分の「イノシン酸」を強めてくれる働きを持っています。結果としてネギが合鴨肉の旨みを最大限に引き立ててくれていることになります。
さらにネギには「アドレナリン」の分泌を促進させるニオイの成分を含んでいます。この成分が交感神経を刺激することで、体温を上昇させる働きも持っています。合鴨から出る良質の脂分だけでも身体が温まるところに、ネギの成分によってさらに体温を上げているのです。
本当に鴨とネギは相性が良く、お互いを引き立たせてくれる最良のパートナーのようです。
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